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円安の調整? [FX日記]

12月4日は、日本時間は材料に乏しく動きが少なかったです。スペインに対する反応も鈍かったです。12時30分のオーストラリアのRBAキャッシュターゲットは、発表前に利下げを見すえた円高下落が起こりました。発表では、0.25%引き下げて3.00%になりました。しかしオーストラリア要人のポジティブな発言(他の国に比べて)や材料の出尽くしが意識されて、円安上昇を招きました。

スペインの銀行支援要請に対し、ヨーロッパ時間も強い反応はありませんでした。しかしスペイン国債の利回りが少しずつ低下しています。銀行支援に対するポジティブな反応があると思われます。

代わりにアメリカの「財政の崖」問題がクローズアップされています。解決に向けた進展が乏しく、米ドル/円は82円台を割り込み、ユーロ/ドルは瞬間的に1.3100台へ上昇を記録しました。ただしクロス円は全体的に前日比マイナスです。過熱する円安上昇を調整した、という見方が強いです。


■上昇し始めたら要注意

仮に4日の円高下落が本当の調整だとしたら、さらなる円安上昇が考えられます。ユーロ/円は108円台、豪ドル/円は86円台を狙う上昇トレンドを維持するでしょう。「またいつか下がってくるさ」と「売り」のポジションを塩漬けするのは少し危ういかもしれません。安定した上昇トレンドを築いていくときは、損切りも頭の片隅で考えておいてください。

5日の注目指標は、オーストラリアの第3四半期GDP(9時30分)、イギリスの11月PMIサービス業(18時30分)、ユーロ圏の10月小売売上高(19時)、アメリカの11月ADP全国雇用者数(22時15分)です。とくにアメリカの指標は、7日の雇用統計を占う指標の一つとなります。

ヨーロッパに関しては、「ムーディーズがドイツやルクセンブルク、オランダの格付けを引き下げる可能性がある」という噂がまことしやかにささやかれています(ムーディースはこれに対してコメントなし)。

「財政の崖」問題は、事実上の交渉期限となる2012年12月21日が設定されています。問題解決が図れなければ、アメリカの来年以降のGDPは-4%以上のマイナス成長が見込まれ、危険な状態に陥ります。オバマ大統領もさすがにこれは回避したいと考えているものの、「富裕層への増税をしなければ解決できない」というスタンスが議会でどれだけ受け入れられるのか不透明です。



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